この記事は、北海道住宅新聞社が取材したものを転載しています。
宮大工の建てる和の住宅。随所にオーナーと北一タカハシ建設社長、そして棟梁のこだわりが詰まった住まいです。
ご夫婦ともうすぐ小学生になるお子さんで暮らす青柳さん邸は、奥様の実家を建て替え・新築したお宅です。
思い出の家が生まれ変わった
白と黒を基調とした重厚感のある外観。化粧玉石が敷かれ、和風の玄関灯が下がった長い玄関ポーチに、どんなお家だろうかと期待も高まります。
中に入ると、まず開放感のあるオープンキッチンとリビング。リビングにいる人と話もできる近代的なアイランド形のキッチンとフローリングは洋風ですが、こげ茶色の梁や模様の入った窓が和の雰囲気を添え、大正時代のモダンな住宅のようです。
そして奥は、付け書院と床の間がある本格的な和室。付け書院の窓には雪見障子が付けられています。日がよく当たって明るい縁側もあります。
「建て替える前の家では、お正月には和室で親戚が集まって宴会。夏には縁側から外に出て、焼肉をしていました。新しい家にも、みんなで過ごせる和室が欲しいと思い、似たような間取りで、よく日が当たる和室を作ってもらったんです」。
思い出の詰まった前の家が生まれ変わったかのような和室に、以前の家を解体した時には寂しそうだったご両親も喜んでいるとか。息子さんも、畳の上をころころと転がって気持ち良さそう。
リビングと和室の間には、棟梁の提案で八角形の大きな大黒柱が…家全体に木をふんだんに使い、見た目にも温かさを感じさせます。
階段から2階にかけては、大きな窓で光を取り入れており、明るい2階のホールは、家じゅういろいろなところで仕事をするというご主人が一番よく使う仕事場になっているとか。
宮大工が作ってくれる家に感激!
以前住んでいた家は、奥様のご両親が中古で購入した築40年くらいの大きな家でした。その寒さをどうにかしたいと思い、当初はリフォームを考えていたそうです。
しかし、リフォーム会社数社から見積をとったところ、この築年数の家に暖かくするリフォームを施すなら、新しく建てるのと同じくらいのコストがかかることが判明。
そこで、青柳さん一家の計画は新築へとシフトしました。
決まったプランのあるハウスメーカーで家を建てた知人が、細かいところを思ったように作れなかったと不満を抱いていたことから、「大工さんがいる会社」を雑誌を見て調べ、資料請求をしました。その中で、最も反応が早かったのが北一タカハシ建設だったと言います。
断熱性能などの疑問にも詳しく回答
さらに、高橋一彦社長から話を聞き、寺社の建設を手掛ける宮大工が家づくりをすることや、高い住宅性能へのこだわりに納得できたと言います。
「本格的な日本間を作れる会社は少ないのが実状ですが、私たちは以前住んでいた家のイメージが強く、和室が欲しかった。それに、宮大工が作ってくれるなんてすごい!と二人とも感激しました」とご主人。
また、暖かい家を希望していたご夫婦が断熱や換気システムについて質問すると、わかりやすく説明してくれたことにも好感が持てたと言います。
ご夫婦の希望は、和洋折衷、自然の素材を使うこと、前の家と違和感なく過ごせること。そして、暖かさでした。高橋社長はさらに次々に、考えていた以上のものを提案してくれたそうです。
また、屋根裏と壁に施された遮熱シートと壁の断熱材で、冬は暖かく、夏は涼しく過ごせる家になりました。屋根は、北海道では極めて珍しく、雪に強い愛知県産の三州瓦。風格が漂います。太陽光パネルも設置する予定です。
「宮大工の施工というと、高いイメージがしますが、北一タカハシ建設さんは『この値段でこんなにやってくれるのか』と思うほどでした」と奥様。価格面でも満足できたようです。