全面洋風リノベーション
室蘭市にあるK寺院の4代目、現在は副住職を務めるご主人とその家族。
お子様は7歳、4歳、1歳の3兄弟。長男の小学校入学を機に、子供たちにそれぞれの部屋を用意したいと、間取りごと変更するリノベーションに踏み切った。
50坪を超えるワンフロアは、住職の控室を含め全てを和室で構成されていたが、奥様の希望で様式スタイルに一新。シックにまとめられたLDKは大家族でくつろげるオープンな空間。
間接照明やダウンライト、シャンデリアなどライティングにもこだわった。
また、築30年を超えた建物は冬の寒さが厳しく、断熱対策から見直し、壁・天井ともに断熱材を強化。見た目も機能も新築同然に生まれ変わった。
開放的な間取りに過ごし方の大きく変化
もとは和室と居間、台所に区切られていた和の空間を開放し、オープンスタイルのLDKに変更。
大人数での食事も快適なダイニング、家族団らんの延長にある見晴らしのいいキッチンと、閉鎖的だった間取りとは、印象も過ごし方も大きく変わった。
広々とした空間にはピアノをゆったりと設置でき、「家事をしながらでも子どもの練習を見てあげれるのがうれしい」と奥様。今回のリフォームではシンプルでシックな空間づくりを希望され、奥様の参考イメージを随所に取り込みカタチへとして空間全体の雰囲気を決めていった。
家族とのおしゃべりを楽しみながら
ほどよい距離感の対面キッチンは、使い勝手のいいL字形。家族とのおしゃべりを楽しみながら、ゆとりの作業スペースで調理も快適にこなせるのが魅力的。以前は壁に向かって独立していた台所だったが、料理をしながらお子さんたちに目を届けたいという奥様の希望を叶えた。
「この家を訪れる友人はホテルに来たみたいだ、といって褒めてくれるんですよ」とご主人。
日蓮宗といえば過酷な荒行で知られているが、そうした修行を積んだ僧侶とは思えないほど、ご主人の笑顔はやわらかい。
開放的なリビングで大切な家族と過ごす時間が、やさしい父であり父の顔にさせるのだろう。
こだわりポイント
- お寺の庫裏でありながら、全面洋風にリノベーション。
- ホテルライクな拡張あるインテリアとシックな色使い。
- 細かく仕切られた間取りを変更、開放感あふれるLDK。
- 石やモザイクタイル、金箔風クロスによる変化にとんだ内装。
- ダウンライトや間接照明で、夜も落ち着いた雰囲気に。